〈カクテルの女王〉と称される「マンハッタン」は、1876年にニューヨークのマンハッタンクラブで催された大統領選の候補者支援パーティーで考案されたと言われています。
赤いチェリーを飾り、おそらくマンハッタンに沈む夕日をイメージしたこの美しいカクテルは、その味わいも女王の名に相応しく甘やかでエレガントなものです。
ベースになるウィスキーはライウィスキー(ライ麦から作られるウィスキー)とされていますが、現代ではバーボンウィスキーでお作りすることも多くあります。
このカクテルを一躍有名にしたのは何と言ってもマリリン・モンロー主演のコメディ映画『お熱いのがお好き』でしょう。
時は禁酒法時代。汽車の中でのパーティーで、モンローが悪戦苦闘(是非映画をご覧ください)しながらマンハッタンを作って仲間たちに供します。
例え、そのマンハッタンがどんな出来だとしてもモンローが作ってくれたカクテルです!それは最高のカクテルに間違いありませんね。
「マンハッタン」にひとつまみのパセリを浮かべると「セントラル・パーク」というカクテルになるとか…
こんな洒落た発想や、汽車の中で即席にカクテルを作る映画のワンシーン。そこからは、アメリカの都会の人々の生活にカクテルが根付いているさまが見て取れます。
カクテルグラスを初めて傾けてみようという方には、マンハッタンのような飲み口の良いクラシックなカクテルがいいでしょう。また寒い季節には格別な美味しさです。
南青山骨董通りの地下でお待ちしております。