クラガンモア12年

「クラガンモア」は、スコットランドで最も多くのウィスキー蒸留所が密集するスペイ川流域、通称「スペイサイド」を代表するクラシックなシングルモルトウィスキーです。
薄暗いバーの店内ではとても分かりづらいのですが、そのラベルには煙を上げて走る蒸気機関車が小さく描かれています。
数年前、酒好きの鉄道ファンのお客様がその機関車の絵を発見したことをきっかけにクラガンモア蒸留所の歴史を調べてみました。
すると、創業者のジョン・スミスという人物はやはり相当な鉄道好きだったようです。彼は当時スペイ川沿いに走っていたスペイ鉄道の支線をわざわざ蒸留所の敷地内に引き込み、ウィスキーを初めて鉄道で運び大量輸送に成功させたそうです。
前出の鉄道ファンのお客様はスコットランドを旅して、廃線となったスペイ鉄道跡を歩いて当時の風景に思いを馳せたそうですから、「これが好きだ!」という感情からの行動力は何ともすごいものですね。
鉄道好きの職人が作り上げた理想のウィスキー「クラガンモア」は、数あるスペイサイドウィスキーの基軸になるようなフルーティで微かに甘やかな味わいです。是非一度お試しください。
南青山骨董通りの地下でお待ちしております。